2000万画素カメラと、35mm換算1600mm F13相当の超望遠レンズセットによる小鳥撮影のススメ2023。(超アップ作例写真あり)
概要
カメラOM SYSTEM OM-1とレンズM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISに2倍テレコンバージョンレンズMC-20とを組み合わせた、約2000万画素35mm換算1600mm F13相当超望遠撮影システムを組んだので、その使用レポートです。
解説
この超望遠の撮影システムは、ヒヨドリを写真いっぱいに撮影することが出来たので (なんと尻尾がハミ出た!)、カメラで小鳥を狙いたい人には検討する価値のあるシステムだと思う。
うんちくよりも、まずは作例写真を御覧あれ。
作例1:PB191585.JPG 「雀」
OM Digital Solutions, OM-1
f=800mm, f/13.0, 1/250sec, [ESP], +2 EV
A, AF(P=2570), iso1600
5300K, Shp Hard, Sat High, Cst Hard, sRGB
作例2:PB251667.JPG 「ヒヨドリ」
OM Digital Solutions, OM-1
f=800mm, f/13.0, 1/250sec, [ESP], +17/10 EV
A, AF(P=3033), iso16000
5300K, Shp Hard, Sat High, Cst Hard, sRGB
作例3:PC062141.JPG 「ハクセキレイ」
OM Digital Solutions, OM-1
f=800mm, f/13.0, 1/250sec, [ESP]
S, AF(P=3597), iso320
5300K, Shp Hard, Sat High, Cst Hard, sRGB
カメラ本体には高感度に強いOM-1を組み合わせることにより、レンズ部の暗い制約をカメラ本体の高感度性能で補うことが出来た。
ただしハイレゾショットはカメラ本体の高感度性能でもISO感度1600が上限である。
作例2のヒヨドリはしょっちゅうキョロキョロしており、8000万画素ハイレゾショットでは撮影時シャッタースピードが1/25となり高感度時の1/250の十倍も遅くなってそれをさらに8枚合成するため、結果ブレブレな写真を量産する羽目に陥り、作例として出せる写真は撮影できなかった。
なお、このシステムのレンズ部の価格は、筆者入手時価格で望遠レンズが約156,000円、2倍テレコンMC-20が約44000円となり、合計約20万円であった。
このシステムの特長は、他メーカーのカメラでは超望遠レンズはフルサイズ対応のものしか出ておらず大きく重く高価くなる傾向にある中、このマイクロフォーサーズ向け超望遠レンズシステムは腕に自信のある方ならば手持ちでも対応可能な程度の重さしかなく、また他メーカーの超望遠レンズと比較しても価格も安く抑えられており、これはマイクロフォーサーズ規格ならではのメリットである。
筆者はこの超望遠システムは基本的に三脚を使用して撮影を行なっているのであるが、小鳥に画角を合わせるのにそれほど苦労せずに撮影できていることを挙げておく。
OM-1を使用した限りにおいては晴れの日中であればレンズの描写も申し分なかった。
ただし筆者は日影ではオートフォーカス(AF)がなかなか合わなかったためフォーカスリミットスイッチを使用したのに被写体が範囲外に来てボケボケ写真を連発してしまったが、今は慣れて来たので大丈夫である。
PR: OM SYSTEM OM-1
PR: M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
PR: OLYMPUS MC-20